日西　ひがにし　―通信制大学とつれづれ― 反故にしたレポートが訴えてくる

思いたって通信制大学に通うことにしました。卒業するころには、夢幻のごとくとなっているんでしょうかね……。

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反故にしたレポートが訴えてくる

レポートを書いているとき
ああ、こんな展開では結論のインパクトがない、　
イントロから全部変えなければ～！
と、半分以上書いた素案をひっくり返したくなることが
たまにあるんですが、皆さまいかがですか？　

私の場合、更なる肉づけをしようと
別の文献を読み込んでいった結果、
こっちの結論にしたほうが説得力あり、と
宗旨替えもするので、こんなことは日常茶飯事です。

ただ、全消しする勇気はありません。
改稿レポートを書いているときに
「あっ、前作のあの部分は使える～」と思って
リサイクルをするからです。

阿川弘之さんが何かのエッセイで書いていた
反故にした原稿がもう一度使えと訴えてくるというやつです。
阿川センセ―は自分が駄目だと思い捨てたのだから
甘い誘惑と反故の訴えには耳を貸さず、
真っ白な原稿用紙に向かい合ったとのことです。

この話を読んだ十代の頃は、
スゲエ、見習うべしの精神でいましたが、
今のワタシにはそんな勇気も時間も精神力もないので
せっせとリサイクルに励んでいます。
とはいっても、受動態を能動態に直したり
主語を変えたりするので、結局は
初めから書き直した方が早いんじゃね？　
というくらい労力を使うんですけどね。

卒業制作の途中経過提出まで
あと一ヶ月余なんですが、
プロットを変えるべきか悩んでいます。
プロットを変えると、今までと流れが全く変わってしまうので
最悪、全消しなんですが……
やってみようかなぁ。